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今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました

純愛・青春

今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました 1巻

編集長評価

★★★★☆(4.0)

10年一緒にいて、今さら好きになるなんてこと、あるんだろうか。

幼なじみものの漫画って、大体「ずっと好きだった」か「幼なじみだから恋愛対象として見れない」かの二択な気がしていた。でも今回紹介する本作は、そのどっちでもない。タイトルの通り、10年間なんとも思っていなかったのに、高校生になった今になって突然好きになってしまう話だ。この「今さら」感、地味だけどすごくリアルだと思う。

あらすじ:居心地の良さが、ある日崩れる

主人公の白坂陽花梨(16歳)は、幼なじみの「タ~君」の部屋に、10年間ずっと入り浸ってきた。恋人でもないのに毎日会って、他愛もない話をして、当たり前のようにそこにいる。多分、周りから見ても「付き合ってるの?」と聞かれるくらいの距離感だったはずだ。

でも二人は付き合っていない。ずっとただの幼なじみだった。それが高校生になったある日、陽花梨は気づいてしまう。「あれ、これもしかして好きなのでは」と。

厄介なのは、10年間積み上げてきた「幼なじみとしての関係」があるせいで、今さら好きだなんて言えないところ。もう手遅れかもしれない、というタイトル通りの焦りが、読んでいるこっちにも伝わってくる。

読んだ人の感想

件数は多くないけれど、実際のレビューを見ると「ギャグだと思ってたのに。信じてたのにw」「胸が苦しいっす」という感想が印象に残る。序盤はよくある幼なじみラブコメの空気で読んでいると、途中で予想外の方向に話が転がって、思っていたより感情を持っていかれた、という反応だ。「作者すごいなぁ」というコメントもあったけど、これは多分、油断してるところを的確に刺してくる構成力への感想なんだと思う。

ちなみに原作を書いているのは、あの『冴えない彼女の育てかた』の丸戸史明さん。作画は『がんばれ同期ちゃん』のよむさん。この組み合わせで幼なじみものをやる、というだけで、ただの甘いラブコメでは終わらなそうな予感はしていたけれど、案の定という感じだった。

こんな人に読んでほしい

  • 幼なじみものが好きだけど、王道すぎる展開には少し飽きている人
  • 「言えばよかった」を後悔したことがある人
  • 甘いだけじゃなく、ちゃんと苦い展開も混ざったラブコメが読みたい人

正直、1話だけ読むつもりが気づいたら続きが気になって仕方なくなるタイプの作品だった。「今さら」の意味が分かった瞬間、多分あなたも同じ気持ちになると思う。

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作品情報:『今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました』1巻/原作:丸戸史明 漫画:よむ/KADOKAWA

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