宮沢賢治 月夜のでんしんばしら 作:宮沢 賢治 ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居おりました。 たしかにこれは罰金ばっきんです。おまけにもし汽車がきて、窓から長い棒などが出ていたら、一ぺんになぐり殺されてしまったでしょう。 ところがその晩は、線路... 2024.06.29 宮沢賢治青空文庫