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孫が来てくれるのは嬉しいのですが…

シニアの体験シニアの恋

こんにちは、私は59歳の里穂と申します。現在は夫と二人暮らしをしています。子どもは息子と娘が二人いますが、今は全員独立して自分たちの家庭を持っています。子どもたちが巣立ち、夫と二人でようやく自由な時間を楽しむ生活が始まった……と思っていたのですが、最近は孫の世話をする機会が増えてきました。特に娘からの頼まれごとが多く、まるで昔の育児が戻ってきたような毎日です。

娘も息子も共働きで忙しい生活を送っています。息子は頼んでくることは無いのですが、娘は仕事の休みが取れない日や、子どもの体調が悪いときなど、すぐに「お母さん、お願い」と電話をかけてきます。娘の気持ちはわかります。私もかつては彼女のように忙しく、子どもたちを育てていましたから。でも、正直なところ、私はまだ現役でパートの仕事をしている身。体力も若い頃のようにはいきませんし、疲れがたまりやすくなってきています。

仕事が休みの日は、娘は遠慮なく孫を預けてきます。朝早くにやってくる娘と孫。娘は急いで仕事に向かい、私はまだ目が覚めきらないまま、孫のお世話が始まります。朝ごはんを作り、保育園へ送り届け、昼には迎えに行き、夕方まで一緒に過ごす……。私の休日は孫の世話で一日があっという間に終わってしまいます。孫の無邪気な声に振り回されることもしばしばです。公園に行っても、追いかけっこや遊具の付き添いでヘトヘト。家に帰っても「あれ見せて!」「おやつ食べたい!」と次々に要求が飛んできます。もちろん、可愛いのは確かです。孫の笑顔を見ると、「頑張ってよかった」と思える瞬間もあります。でも、その裏には体力的な辛さも隠れています。

最近の子どもたちは、スマホやタブレットに慣れ親しんでいて、ゲームや動画をすぐに見たがります。私たちの時代にはなかった育児のスタイルに戸惑うことも多いです。特に食事の時間、孫が好き嫌いをするたびに、どう対応するべきか悩みます。娘は「好きなものだけ食べればいい」と軽く言いますが、私は栄養バランスが気になってしまいます。私の育児時代とは全く違う方法で、世代間のギャップを感じずにはいられません。

さらに、私を悩ませるのは夫の存在です。夫は退職して時間ができたこともあり、孫が来ると大喜びで遊び相手になってくれます。それはそれで助かるのですが、遊ぶだけ遊んだら、あとは何もしません。孫と一緒に騒いで、部屋を散らかして、そのまま放置。食事の支度をしている私の背後で、孫と遊び疲れた夫がソファに倒れ込んでゴーゴーといびきをかき始めるのを見ると、ため息しか出ません。私だって、休みたいのに。私は孫にご飯を食べさせたり、片付けをしたり、やることが山積みです。

休日の朝、孫が来る前の準備も大変です。私が掃除や洗濯をしている間、夫は新聞を読んでいるだけ。孫が来ると途端に大声を出して遊び始めます。孫が喜んでいるのは良いのですが、その後片付けを考えると気が重くなります。おもちゃや絵本が散乱しているリビングを前に、私は一人で黙々と片付け。夫に「ちょっと手伝って」と言うと、「お前がやった方が早いだろ」と一言。自分が遊ぶだけ遊んで、疲れてあとは寝ている夫を見ていると、イライラが募るばかりです。

友人たちとのお茶会も、趣味の時間も、孫の世話でどんどん削られていきます。ある日、久しぶりに会った友人から「最近、どうしてるの?」と聞かれ、「孫の面倒で忙しくて、なかなか自分の時間が取れなくてね」と答えた時、自分でも驚くほどの孤独感が湧いてきました。孫は可愛いけれど、やっぱり自分の時間も大事にしたい。こんなふうに感じることが、年を重ねるごとに増えているように思います。

娘には、何度か「少し休ませてほしい」と言いたくなることもありますが、結局言い出せずに終わってしまいます。私が何も言わなくても、「お母さんがいるから安心」と思っているのかもしれません。自分の体調が悪い日でも、つい「大丈夫」と言ってしまうのは、母親としての責任感からなのでしょうか。時々、「たまには預けるのをやめてほしい」と思ってしまう自分が嫌になります。でも、実際に孫を預かっているときの自分は、いつも精一杯頑張ってしまうんです。「もっと楽していいのに」「手を抜いていいのに」と心のどこかで思いながらも、孫の笑顔に応えたくて、つい無理をしてしまいます。

ですが最近娘と話し合って、少しずつですが、孫の世話の負担を分け合う方法を考えました。例えば、私が体調を崩した時は娘が無理に預けないようにしてもらったり、預かる日を週に一回に限定したりと、お互いの負担が少しでも減るように工夫しています。また、家事は完璧にやらなくてもいいと自分に言い聞かせて、手抜きできるところは手を抜くようにしました。孫と一緒に過ごす時間は確かに疲れますが、それでも得られるものもたくさんあります。孫が「おばあちゃん大好き!」と抱きついてくれる瞬間や、一緒に絵本を読んで笑い合う時間は、何にも代えがたい宝物です。家族との絆が深まると同時に、自分の心も癒されているのだと実感します。

同じように悩んでいる方々にお伝えしたいのは、無理をしすぎず、自分の体と心を大切にしてほしいということです。家族のために頑張る気持ちは素晴らしいですが、自分自身を大切にすることも忘れないでくださいね。世代間のギャップや育児の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、あなたの経験は決して無駄ではなく、孫や家族にとって大きな支えになっています。今日もまた頑張った自分を、どうか褒めてあげてください。そして、たまには自分を甘やかしてご褒美を取ることや、休むことも大事です。孫との時間を楽しみながら、自分のペースで、無理なく向き合っていければと思います。
いかがでしたでしょうか?59歳、里穂さんのお話でした。皆様も孫のことで悩んだりしていますか?もしありましたらコメント欄で教えてくださいね。

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