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夫が隠れてしていました。

シニアの体験シニアの恋

私の名前は直美です。ついこの間60歳になりました。

先日のことですが、夫が、私に隠れて自慰行為をしていたんです。まさか、そんな光景を見ることになるなんて思ってもいませんでした。60歳になった今、結婚生活40年を迎えた私にとって、性欲があったこと、さらに自慰行為をしていたことは衝撃的な出来事でした。

結婚して35年、3人の子どもたちはそれぞれ自立し、今は夫と二人きりの生活に戻りました。あの賑やかだった日々が嘘のように、家は静まり返り、なんだか時間が止まってしまったような感覚に包まれています。そんな中、私はどうしても女としてもう一度、夫に見てもらいたいと切に願っていたのです。

夫とはお見合いで出会いました。彼は当時、理想の相手を見つけるために、30回以上もお見合いを繰り返していたそうです。その中で私を選んでくれたことは、お眼鏡にかなったのかなと本当に嬉しかった。私を見て「やっと見つけたよ」と、少し照れ臭そうに笑った彼の顔が、今でも鮮明に蘇ります。お見合いの席でもう一度会う約束をしたとき、「私も彼をもっと知りたい」と心から思ったんです。

その後とんとん拍子で結婚まで至りました。結婚してからも、彼は家庭を大事にし、いい夫、いい父親でいてくれました。3人の子どもたちに恵まれ、私たちの家はいつも笑い声に包まれていました。でも、私はもう少し子どもが欲しくて、「あと2人、5人くらいがいいな」と言ってみたりしました。夫はその度に「そうか、元気だな」と笑ってくれたけれど、本当はずっと愛して欲しかっただけなのです。ただ、45歳を過ぎたある日、彼は突然「もう十分だろう」と、少し疲れたような表情で言いました。その時、私は何かが終わってしまったような寂しさを感じたんです。

それから私たちは、いわゆる“レス”の状態になりました。夫は仕事に打ち込み、家庭では子どもたちに優しく接していましたが、私たち夫婦の間には、次第に冷たい壁ができてしまいました。それでも私は、夫を愛し続け、いつかまた関係を取り戻せる日が来ると信じていたのです。

子どもたちが巣立ち、再び二人きりの生活に戻ったとき、私は自分を磨き直すことに決めました。60歳になった今でも、美容に気を配り、毎日運動を欠かさず、体重も40キロ台をキープしています。それはただの見た目のためじゃなく、もう一度、夫に女性として見てもらいたいからです。鏡の前でシワの増えた自分の顔を見ながら「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせる日々です。

しかし、夫は私の変化に気づいている様子はなく、私がさりげなく誘っても「疲れてる」とか「今はそういう気分じゃない」と、あっさりかわされてしまいます。そんな日々が続く中、あの日、私は偶然、夫が一人で自慰行為をしている姿を見てしまったのです。スマホの画面を見つめながら、私には向けられることのない情熱を発散している彼の姿を見たとき、胸が締め付けられるような思いで、言葉も出ませんでした。

私はその場から逃げるようにして自室に戻り、呆然としていました。どうして私じゃないのか、どうして私には向けてくれないのか。心の中で何度も問いかけました。浮気されているわけじゃない。彼がどこかの知らない女性と関係を持っているわけでもない。それでも、なぜかひどく裏切られたような気持ちでいっぱいでした。

その後、どうしても気持ちの整理がつかず、友人に相談してみることにしました。「男性は一人でするものだよ」と彼女たちは言いました。「浮気するよりずっとマシじゃない?」と笑いながら教えてくれました。確かにそうかもしれません。浮気されたわけじゃない、それはわかっています。それでも――。

それでも、やっぱり悲しいんです。夫が他の女性に向けているわけでもない、自分ひとりの行為であっても、なぜか「私はもう必要とされていないのか」と感じてしまう。彼が私を求めずに、自分一人で満足しているという現実が、私にはどうしても受け入れられなかったんです。もし夫が誰か他の人に気持ちを奪われていたら、それはそれでショックですが、彼の心を取り戻そうと戦うことができたかもしれない。でも、今の私たちの問題は、私一人ではどうしようもない壁のように感じるのです。

だから、私はあの時友人たちに言ったんです。「一人でするなら、私を愛して欲しいのよね」と。彼女たちは少し驚いたような顔をして、それから私の手を握り、「わかるよ。一度きちんと話し合った方が良いと思うよ。夫婦なんだから」と優しく言ってくれました。

夫とはこれまで、たくさんの困難を乗り越えてきました。彼が私の過去の恋愛を知ったとき、彼は激しく怒り、家を出て行こうとまでしました。それでも最終的には、彼は私を許し、再び家族としてやり直すことを選んでくれたんです。あの時、私は彼の深い愛に感謝し、これからは彼だけを見て生きていこうと心に誓いました。今度は、私が彼に向き合い、もう一度夫婦としての関係を取り戻すために頑張る番だと思っています。

それでも、性の不一致という大きな壁の前に、私はどうしていいのかわからずにいます。性行為が全くないことが、これほどまでに私の心を重くするとは、若い頃には想像もしませんでした。今この歳になって「気持ち悪い」と思われるかもしれませんが、私はもう一度、夫と愛し合いたいのです。夫の腕の中で、彼の温もりを感じながら、もう一度「愛している」と言って欲しいのです。

だからこそ、私は今日も頑張ります。自分を磨き続けること、夫に少しでも気づいてもらえるように努力することを。美しくあり続けたいのは、ただ単に見た目のためではなく、夫にもう一度、女性として見てもらいたいからです。60歳になった今も、私は夫との愛を求めています。

これからも夫と向き合い、少しずつでも良いので話し合いながら、少しでも二人の関係を良くしていきたいと思っています。長年共に生きてきた私たちだからこそ、きっと解決できる方法があるはずだと信じています。今はまだ自分から話すのは恥ずかしくてなかなか言えないのですが、何とか話し合う機会を作りたいと思います。何度だって、彼に向き合い続けていきたいのです。私たちが再び手を取り合い、新しい未来に向かって歩き出せるその日を信じて。

いかがでしたか。直美さんのお話でした。夫婦であっても中々話しづらい内容ってありますよね。皆さんの所はどうでしょうか。それではまた。

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