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仲良し3人組夫を交換

いつまでも若くスワッピング系背徳
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私の名前は藤田真里菜、38歳。地方公務員として働いている。夫の稔も同じ職場の公務員だ。同じ職場にいるといっても、夫婦の間が近いわけではない。むしろ、結婚して10年の間に、私たちの距離はどんどん遠くなっていった。原因は、子供ができなかったことだ。最初はお互いに「焦らずにいこう」と話していた。それがいつの間にか、稔が無関心になり、私も努力するのをやめてしまった。不妊治療の話を切り出したとき、稔は「そこまでしなくてもいいんじゃないか」と軽く言った。それが今でも胸に刺さっている。私一人が望んでいるのだろうか――そんな思いが頭を離れなくなった。今の私たちは、ただ一緒に暮らしているだけの夫婦だ。家ではほとんど会話がない。稔は夕食中もスマホを見つめたままで、たまに話しても仕事のことか、どうでもいい独り言ばかり。私も最初はそれに応えようとしていたけれど、いつの間にか無駄だと思うようになり、今では会話をする気力も湧かなくなってしまった。週末もそれぞれが別のことをして過ごす。かつては二人で映画を観たり、出かけたりしたけれど、それももう遠い記憶だ。ここまで冷え切ってしまった私たちは、どうしたらいいのだろう。
そんな時だった。学生時代の友人、美恵子から突然連絡があった。
「真里菜、元気?久しぶりに飲みに行かない?」突然の誘いに少し驚きながらも、私は快く応じた。久々に息抜きがしたかったのだ。それに、稔と顔を合わせずに済む理由が欲しかった。
「美奈代にも声かけてみたんだけど、どう?3人で飲まない?」
「うん!行く!楽しみ!」懐かしい友人たちと会うという期待感が、少しだけ私の心を軽くした。
居酒屋で再会した私たちは、学生時代に戻ったように、楽しい会話に花を咲かせた。美恵子は昔と変わらず明るく、美奈代も快活な性格そのままで、私はすぐにリラックスしていた。
「真里菜、最近どうなの?元気そうには見えるけど。」美恵子が軽い口調で尋ねてくる。
「うん、まあ…仕事はそれなりにやってるよ。」私が曖昧に答えると、美奈代が鋭く切り込んできた。
「旦那さんとうまくいってないの?」一瞬、答えに詰まった。どう答えればいいのか迷ったが、隠しきれない思いが溢れ出してしまった。
「…正直、全然。夫婦としての会話もほとんどないし、ただ一緒に暮らしてるだけって感じ。」私の言葉に、美恵子と美奈代は一瞬顔を見合わせた。
「そうなんだ。やっぱりどこもそうなるのかなぁ…」美恵子が少し考えるように言うと、美奈代が続けた。
「じゃあさ、みんなで夫婦を交換して遊ぼうよ?」美恵子がさらりと言ったその言葉に、私は驚きすぎて一瞬何も言えなかった。
「え??それ、冗談でしょ?」やっとの思いで返すと、美恵子は真剣な顔で首を振った。
「良いじゃん。どうせそのままいっても離婚だよ?なんか刺激になって良くない?」
「そんなの普通じゃないよ。考えたこともないし。」私が否定すると、美奈代がニヤリと笑いながら言った。
「私は良いよ!人生一度きりだし、新しい風を入れるのは悪くないと思うな。」私は二人の言葉に返すことができず、ただ黙っていた。でも、彼女たちの楽しそうな表情に、どこか引き込まれるような感覚を覚えたのも事実だった。
「まあ、いきなりは難しいかもしれないけど、まずは気分転換と思って。今度6人で一緒に食事でもしようよ。」美恵子がそう言うと、美奈代も「それいいね!」と笑顔で賛成した。

私はそれ以上反論する気力がなくなり、「とりあえず気分転換」と自分に言い聞かせるしかなかった。
数日後、初めての食事会がセッティングされた。私と稔、美恵子とその夫・大介、美奈代とその夫・和也の6人が一堂に会する。久しぶりの大人数での食事に、私は緊張しながらもどこか非日常感を楽しんでいた。

稔は珍しく上機嫌で、美恵子や美奈代と楽しそうに話している。その姿を見て、私は何とも言えない苛立ちを覚えた。普段は無表情な彼が、まるで別人のようだ。
「ねえ、真里菜、うちの夫どう?」美奈代が私に話しかける。
「うん、優しい人だね」そう答えながら、私は何となく大介さんと会話を始めてみた。彼は思った以上に話しやすく、心の壁を作らずに接してくれる人だった。なんだかんだ言ってもお酒が入ると、6人の距離感は一気に縮まった。そして、次回は「それぞれ夫婦を交換してデート」をするという提案が、自然な流れで出てきてお開きとなった。
数日後、交換デートの日がやってきた。私はまだ迷いがあったが、「ただの気分転換」と自分に言い聞かせ、なんとか気持ちを落ち着けて家を出た。
待ち合わせに着くと、大介さんが先に来ていた。私に気づくと、穏やかな笑顔で軽く手を挙げてくれる。その仕草に、緊張していた気持ちが少しだけ和らいだ。
「藤田さん、今日はありがとうございます。大丈夫ですか?」
「いえ、大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。」ぎこちないやり取りから始まったが、大介さんの穏やかな口調と優しい目線のおかげで、私の心は次第にほぐれていった。仕事や趣味、普段の生活について話しているうちに、自然と笑顔が出ている自分に気づいた。その後、大介さんが予約してくれていたレストランへ移動した。落ち着いた雰囲気の中、私たちは少しずつ夫婦の話にも触れるようになった。
「藤田さん、旦那さんとは長いんですよね。」
「ええ、もう10年です。でも、最近は…会話もほとんどなくて。」
「そうですか。うちも似たようなものですよ。寂しいですよね。」大介さんが静かに言う。その言葉に、私は胸が締め付けられるような感覚を覚えた。穏やかで何もかも順調に見える彼も、家庭内に葛藤があるのだ。自分たちだけではないと知り、ほんの少しだけ気持ちが楽になった。
ディナーの後、大介さんの提案で夜景が見える公園を散歩することになった。
「気分転換になりましたか?」ふと大介さんが尋ねる。
「はい…。思っていたよりずっと楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。」
「それなら良かった。僕も楽しかったです。」二人で夜景を見つめながら、しばらく静かに立っていた。その空気が心地よくて、私は自分の気持ちが少しずつ解けていくのを感じた。
「この後どうしますか?」突然、大介さんが真剣な眼差しで言った。
「え?」その後、気づけば私たちはホテルの中にいた。最初はただのデートのつもりだったのに、どうしてこんな場所にいるのだろう――自分でもわからなかった。
部屋に入ると、私の胸は高鳴り、同時に戸惑いが押し寄せてきた。けれど、大介さんは無理に何かをしようとはせず、私の様子を気遣うように見ていた。
「無理はしないでくださいね。」その言葉に、私は思わず涙がこぼれそうになった。夫には言われたことのない優しい言葉だった。
ふと、大介さんの手がそっと私の頬に触れた。その温かさに、私は理性の糸が切れるのを感じた。

 翌朝、自宅に戻り玄関を開けると、稔はいつものようにソファでスマホをいじっていた。私が帰ったことに気づいているはずなのに、何事もなかったかのように画面を見つめ続けている。
「…ただいま。」私が声をかけると、稔は顔を上げ、「ああ」とだけ返事をして、またスマホに視線を戻した。その瞬間、胸が苦しくなると同時に、「彼は私にもう興味がないのだ」と悟った。昨夜の出来事への罪悪感よりも、むしろ「こんな生活を続ける意味があるのか」という思いが頭をよぎった。

 その後、美恵子と美奈代と再び会うことになった。カフェの席につくと、二人はすでに盛り上がっていた。
「どうだったの?うちの旦那優しいでしょ?」美恵子が目を輝かせて聞いてくる。
「そうね…優しかった。」曖昧に答えた私に、美奈代が畳みかける。
「私も最高だったわ!」二人の楽しそうな話を聞きながら、私は表情を作るのが精一杯だった。昨夜、大介さんとの時間が素晴らしかったのは確かだ。けれど、その記憶がどこかで私を苦しめているようでもあった。
「次もまたやろうね!」美恵子が笑顔で言うと、美奈代もすぐに賛成する。
「うん、次はもっと楽しめそう!」二人の無邪気な笑顔に、私は曖昧に笑うしかなかった。
その夜、自宅で一人考え込んだ。昨夜の大介さんとの時間が私に与えたものは大きかった。それが「正しい」かどうかは分からない。ただ確かなのは、私はこれまで抱えていたものから少し解放された気がしたことだ。「でも…これからどうするべきなんだろう。」
自分に問いかけても答えは出ない。ただ一つ言えるのは、今のままの夫婦関係では何も変わらないということだけだった。そう考えながら、私はそっと目を閉じた。胸に残る大介さんの優しさとぬくもりを思い出しながら。

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