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りり作品

いつまでも若く

隣の奥様

「……助けて……お願い……!」 夜遅く、俺の部屋のインターホンが激しく鳴った。  時計を見ると、深夜の一時を回っている。こんな時間に誰だ?「はいはいどなた?」訝しみながらドアを開けた瞬間、俺は息を呑んだ。そこに立っていたのは、隣に住む瑞穂さ...
いつまでも若く

私の理性を揺らす隣人の男の子

春の風が、ふわりとカーテンを揺らした。その風をぼんやりと見つめながら、私はまたひとつ歳を重ねたな、と思っていた。結婚はしたいと思ってる。今でも。誰かと一緒にご飯を食べたり、寝る前に「おやすみ」って言い合ったり、ふとした時に手を伸ばしたら、そ...
いつまでも若く

女としての喜び

わたしが「彼」と関係を持ってしまった夜、帰宅したときのこと。家の玄関を開けた瞬間、夫の靴が乱雑に脱ぎ捨てられているのが目に入った。ドアの向こうからはテレビの音と、酒臭い空気。胸の奥に冷たい何かが沈んだ。「……遅かったな」夫はソファに寝そべっ...
いつまでも若く

漁師の嫁

いつからだったろうか。義父の視線を背中に感じるようになったのは。気づけば、それが消えない違和感として、理央の心にまとわりついていた。42歳の理央は、漁師である夫の補佐をしながら、義両親と共に暮らしていた。義父も長年漁師として働いていたが、体...
いつまでも若く

一緒に住めれば良いのに

「もう、誰も失いたくない」そう強く思ったのは、あの朝、彼のぬくもりを感じた瞬間だった。久しぶりの休日、今日は朝から天気がよかった。とはいっても、主婦に完全な「休み」なんてあるわけじゃない。朝ごはんの片づけをして、洗濯物を干して、掃除機をかけ...
いつまでも若く

バレないように

三年前の秋、夫と一緒に訪れた会社のキャンプで、私は人生の境界線を越えてしまいました——。夫の同期・亮太さん。その笑顔に触れたとき、私の中の何かが壊れたのです。夫の上司がキャンプ好きと言うことで、毎年のように部下たちは嫌々参加させられていまし...
いつまでも若く

隣の人妻

俺は今田達也、38歳。特に誇れるようなこともなく、平凡な会社員として日々をやり過ごしている。学生時代から地味で、女にモテた記憶もない。これといった趣味もなく、休日は適当にテレビを見たり、コンビニ弁当を食いながらビールを飲む程度。そんな退屈な...
いつまでも若く

座敷の奥で…

店の暖簾を片付けようとしたとき、入り口の戸が開いた。「すみません、もう終わりですか?」静かな声だった。顔を上げると、外からこちらを覗き込む女性がいた。夜の街灯に照らされて、わずかに疲れた顔が浮かんでいた。ラストオーダーはとっくに過ぎていたが...
いつまでも若く

秘密の時間

遠山拓郎は三十八歳の会社員で、暇さえあれば釣りに出かける人間だった。仕事が終われば釣具の手入れをし、休みの日には海へ向かう。釣りはただの趣味ではなく、彼にとっては一種の逃避のようなものだった。家では妻の麻美が待っている。結婚してもう十年が過...
いつまでも若く

大人のパーティ

「このパーティに参加してみないか?」夫の言葉に、私の心は一瞬で凍りついた。目の前の夫が、まるで別人のように見えた。彼がこんな突拍子もないことを口にするなんて、信じられなかった。「……何を言ってるの?」私は驚きを隠せずに問い返した。夫は真面目...
いつまでも若く

田舎の叔母

湯気が満ちる温泉旅館の帳場。行き交う宿泊客の声、忙しなく動く仲居の足音、炊事場から漂う出汁の香り。この慌ただしさが、俺にとっては心地よかった。 年末年始、盆、ゴールデンウィーク。旅館が一番忙しくなる時期には、俺は必ず帰省し、手伝いをすること...
いつまでも若く

親友の頼み

「頼む……お前に託したいんだ」病室の薄暗い光の中、清水さんの声はかすれていた。酸素マスク越しの言葉は、途切れがちで、それでもはっきりと耳に残った。清水さんとは、俺が高校を卒業して上京し、今の和食チェーンに入社した時からの付き合いだ。店長とし...
いつまでも若く

無我夢中だった

篤志が実家に帰るのは、数年ぶりだった。久しぶりの田舎の空気は、東京での日々に慣れた体にはどこか心地よくもあり、同時に少しばかりの居心地の悪さも感じさせた。仕事に追われ、何年も帰ってこなかったが、だからといって地元に特別な未練があるわけでもな...
いつまでも若く

大人になったね

週末の夜、会社帰りにふと立ち寄ったバーのカウンターで、俺は一人グラスを傾けていた。ビルの窓には雨のしずくが流れ落ちている。天気予報では晴れだったはずなのに、夜になって突然降り出した。俺は傘を持っていない。帰るタイミングを逃し、ダラダラと酒を...
いつまでも若く

泊って行ってよ

会社を出ると、すっかり日が落ちていた。地方都市の夜は静かで、ビルの窓に映る光がなんとなく心細さを助長する。俺は深いため息をつきながら、スーツのポケットからスマホを取り出し、時間を確認する。——19時過ぎ。俺は一人で飯を食うのが当たり前になっ...
いつまでも若く

私は全て義父に奪われた

村瀬春香は助手席で静かに膝の上のハンドバッグを見つめていた。「もうすぐ着くよ」運転席の夫が穏やかな声で言う。今日は義父の伸一が60歳で定年を迎えるため、その祝いに帰省している。年に何度も訪れている場所だが、春香はこの家に近づくにつれて胸がざ...
いつまでも若く

本能のままに彼を求めて

私の名前は麻衣です。30歳、ただの平凡な人生を歩んでいる――ずっとそう思っていました。でも、私にはもう一つの人生があります。それは前世の記憶です。それも、あまりに鮮明な記憶を持っているんです。前世の私は「京子」という名前でした。私は中学生の...
いつまでも若く

大雪で、社内で二人きり

娘の佐千恵が、出産の為に私たちの家に戻ってきたのは、真冬の寒さが一段と厳しくなったある日のことだった。夫の康太君は仕事の都合でなかなか来られず、佐千恵は少し寂しそうだったが、私たち家族はできる限りのサポートをしていた。だが、佐千恵は突然早産...
いつまでも若く

ふたりきりのオフィス

夜の冷えた空気の中、玄関の前でポケットに手を突っ込んだ瞬間、嫌な予感が走った。「あれ…?」鍵が、どこにもない。慌ててカバンを開け、中身をひっくり返すように確認するが、やっぱりない。鍵の重さがないままスルリと通り抜けていく手の感触に、背中がひ...
いつまでも若く

婿の父がまさかの

「お母さん、話があるの」休日の午後、私は夜勤明けでぼんやりしながらコーヒーを飲んでいた。娘の麻衣子が、いつもと違う真剣な表情で私の前に座る。「どうしたの?」「……結婚したい人がいるの」私は一瞬、カップを持ったまま動きを止めた。「え?」「うん...