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一緒に住むことになった姪。正常ではいられない

いつまでも若く年の差禁断純愛
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東京に来て、もう3カ月が経つ。地元とはすべてが違う。高層ビルが立ち並び、行き交う人々は皆、急ぎ足だ。駅のホームでは誰もがスマホを見つめ、まるで他人に無関心のように見える。その冷たさが、都会に慣れない俺の心にじわじわと染みてきていた。俺は前川健司、42歳。今年、本社勤務への異動が決まり、妻と子供たちを地元に残して単身赴任している。評価された結果だし、やりがいを感じていないわけじゃない。それでも、この街での一人暮らしは想像以上に寂しいものだった。仕事から帰ると、待っているのは暗い部屋だけ。近所のスーパーで買った値引き総菜を温め、缶ビールを開ける。それが俺の夜の日課だ。テレビをつけて、騒がしいバラエティ番組を流してみるが、部屋の静けさを埋めるには足りない。
「こんな生活、いつまで続くんだろうな……」思わず口をついて出た独り言が虚しく響いた。
そんなある日、妻からの電話が鳴った。久しぶりの声に、ほんの少しほっとする自分がいた。
「ひかりを1カ月泊めてあげてくれない?」ひかりは妻の姉の娘で、俺にとっては義理の姪だ。最後に会ったのは確か彼女が中学生の頃だった。それ以来、何年も顔を合わせていない。
「なんで急に?」
「内定をもらった会社の研修が東京であるの。それで、お姉ちゃんがあなたのところなら安心だっていうから」
「……良いけど、なんもないぞこの部屋?」
「大丈夫よ。何もしなくていいから。ただ泊めてあげるだけで助かるの」
「わかったよ。でも俺、ほとんど家にいないし、何もしてやれないぞ」
「寝られれば良いのよ。ありがとうね、助かるわ」軽い口調に少しモヤモヤしながらも、特に断る理由もないので了承した。ひかりが来る日、俺はなんだかそわそわしていた。義理の姪が泊まりに来るだけの話なのに、自分が妙に落ち着かないことに驚いていた。

チャイムが鳴り、玄関を開ける。「おじさん、久しぶり!」明るい声が耳に飛び込んできた。その瞬間、言葉を失った。そこには、あの頃の幼いひかりではなく、驚くほど美しく成長したひかりの姿があった。
「……ああ、久しぶり。元気そうだな」ぎこちなく言葉を返す俺を見て、ひかりはくすっと笑った。
「うん、おじさんも元気そうで良かった!」無邪気な笑顔に、どこかホッとする反面、何かが胸の奥でざわめくのを感じた。
「とりあえずこの部屋使っていいから、自由に使ってくれ」案内しながら、部屋の窓から外を見渡すひかり。
「うわあ、すごい!東京ってすごいね。おじさん、こんなところに住んでたんだ」目を輝かせるその姿は、まるで子供のようだった。だが、その振る舞いのどこかに、大人の女性らしい雰囲気が漂っているのを感じずにはいられなかった。
そのあと、部屋中を探索し、キッチンで冷蔵庫をあけての一言。
「おじさん!お酒しか入ってないよ!」
「一人だとこんなもんだよ」
「ダメだよ、そんなの!私がちゃんと作るから!」そう言って、ひかりは勝手にキッチンを片付け始めた。
「いや、そんな無理しなくていいぞ」「いいの!これぐらい普通だから」彼女の手際の良さに驚きつつも、なんだか申し訳ない気持ちになる。

それから、俺の生活は少しずつ変わり始めた。なんとひかりが朝食や弁当、夕食を作ってくれるようになり、掃除や洗濯まで進んでやってくれる。そのせいで、俺の生活にこれまでなかった「温かさ」が戻ってきたように感じた。仕事が終わると、ひかりが待つ家に早く帰りたくなる。そんな自分に気づくたび、心がざわつく。彼女の笑顔や無邪気な仕草に癒される。
「俺、ただの姪っ子としてひかりを見ているんだよな……?」自分にそう問いかけながらも、その答えが揺らぎつつあるのを感じていた。

研修が始まると、ひかりは毎日忙しそうだった。朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる日が増えた。
「おじさん、今日は遅くなるから先に寝てていいよ!」明るい声でそう言って玄関を出ていくひかりに、「頑張れよ」と短く声をかける。それだけのやりとりなのに、妙に寂しさを感じてしまう自分がいた。最初の頃は、ひかりがいない時間が気楽に思えた。一人なら気を使わなくて済むし、静かに過ごせる。でも、いつの間にかその静けさが重たく感じられるようになった。
仕事を終え、家に帰る。明かりのついたリビングに、ひかりが笑顔で「おかえり」と言ってくれる。それがこんなにも温かく感じられるとは思わなかった。
いつの間にか胸の中で別の感情が芽生えつつあることにも気づいていた。それが何なのか、言葉にはできない。ただ、彼女を見ていると、どこか胸がざわつくのだ。
そんなある夜のことだ。不意に廊下でひかりの声が聞こえた。
「ごめん、おじさん!」振り向くと、タオル1枚を体に巻いただけのひかりが立っていた。
「パンツ忘れちゃった!」その姿を目にした瞬間、言葉を失った。慌てて目をそらしながら、咄嗟に声を張り上げる。
「おい!!」ひかりは一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐにからかうような笑顔を浮かべた。
「え~、おじさん、もしかして私を女として見てるの?」その無邪気な言葉に、胸がズキリと痛む。
俺は顔に感情が出ていたのか、ひかりは「あ、ごめん」と小さく呟き、そのまま部屋に戻っていった。

その夜、なかなか眠れなかった。タオル1枚のひかりの姿が、どうしても頭から離れない。無邪気な笑顔と、成長した大人の女性らしい雰囲気。その二つが同時に浮かび、心の中をぐちゃぐちゃにする。
「ダメだろう、俺……」ひかりは姪だ。それ以上の何者でもない。そう自分に言い聞かせる。だが、その言葉の重みは日に日に軽くなっているように感じた。研修が終わりに近づいたある日、ひかりが帰宅するなり言った。
「おじさん、今日は豪華なご飯を作ったよ!今までのお礼!」テーブルにはグラタン、煮物、サラダ、スープといった色鮮やかな料理が並んでいた。
「ありがとうな、ひかり。本当に助かったよ」そう言いながらも、どこか胸が締め付けられるような感覚があった。この生活が終わる――その現実が頭をよぎるたびに、妙に寂しくなるのだ。
「……これで終わりかと思うと、ちょっと寂しいな」思わず漏らした言葉に、ひかりが目を丸くした。
「寂しいなって思ってくれるんだ?」
「ああ。そりゃそうだろう。ずいぶん助けられたしな」ひかりは嬉しそうに笑いながら、バッグから紙を取り出した。
「じゃあ、ずっとここにいるよ」
「え?」
「じゃーん!これ、見て!」それは本社勤務の内示だった。
「ひかり、本社勤務って……」
「そうなの!だから、ここに住むのがちょうどいいの!」言葉を失った俺に、ひかりはにやにや笑いながら言葉を重ねる。
「嬉しい?ねえ、嬉しいんでしょ?」
「からかうなよ。それより、ママは何て言ってるんだ?」
「『家賃も浮くし安全だから良い』って喜んでたよ。」その言葉に苦笑しながらも、胸の中でざわざわと何かが騒いでいた。

ひかりが明るい笑顔で「これからもよろしくね」と言う。その笑顔に、俺の心はさらに揺れ動く。彼女を姪として見ていたはずなのに、いつしか一人の女性として意識している自分がいる。
「これから、本当に大丈夫なのか?」彼女と過ごす日々はまだ続く。その答えは、俺にもわからなかった――。

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