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出戻り義姉~妻と入れ替わる?

スワッピング系禁断

「正樹さん、お風呂沸きましたよー」と桃子が声をかける。その声が静まり返った家に響いた。その瞬間、妻の目が鋭く光り、冷たい声で切り返した。「正樹は最後でいいのよ!最後にお風呂掃除してもらわないといけないんだから。」妻はそう言い、さっさと先にお風呂に入っていった。桃子はその後、少し寂しげに微笑んだ。

私の名前は正樹。妻と結婚してもう20年だ。私は元々気が弱く、人付き合いが苦手だった。そのため、会社でも孤立しがちで、毎日がただ過ぎていくような日々だった。だが同期だった妻が、こんな私を引っ張ってくれた。ハキハキとした勝ち気な性格の妻に惹かれ、奇跡的に結婚することができた。条件は「結婚したら働かないから面倒見てね」と宣言されたが、表裏のない妻といるのが私にとって幸せだった。

私たち夫婦は、妻の実家に義両親と同居という形で一緒に住んでいた。だが、昨年義母が亡くなり二人暮らしが始まっていた。妻は全く家事ができない。というかする気がない。だから、両親との同居を強引に進めた。同居することによって、家事は義母が一手に引き受けていた。義母は元々全部やってあげたい人だったので、始めのうちは問題はなかった。だが、義母も体が弱り入退院などをし始めると、途端に家が荒れ始めた。

元々妻は専業主婦だ。というか、義母が炊事洗濯をしてくれていたので、専業主婦でもない。ただの無職みたいなものだ。結婚後は誰かとお茶をしたり、習い事をしたり自由気ままに生きていた。義母がいる間はそれでよかったが、義母が家事をできなくなり少しは自分でするのかと思いきや、何も変わらず全部こちらへの負担になっていた。仕事から帰ってきて食事の用意、洗濯等全部自分でしていた。休みの日にも溜まっていた家事をし、とことん疲れ切っていた。

さすがの私もストレスが溜まり妻とケンカする日が続いた。最近ではケンカする労力もしんどくて話すこともなく黙々と家事をこなしていた。それが半年ほど続き、もう限界だとなりかけていたときに、妻の姉、桃子が出戻ってくることになった。

桃子は妻とは正反対の性格で、優しくておっとりとした性格だ。だが、俺にとって桃子さんはすごく助かる存在になった。さすがに出戻りだから気を使ってくれているのかと思いきや、もともと尽くしてあげるタイプの人らしい。限界を感じていた私は、桃子さんの優しさや気遣いが心に染みていた。炊事洗濯掃除と全て完璧にこなしてくれていた。妻はまた以前の生活ができると喜んでいた。別に変わっていないでしょと言いたかったが、そこはグッとこらえて言わなかった。

桃子さんが来てから生活が激変した。お義母さん以上に気が利き、お弁当まで作ってくれるようになった。

それからしばらく経ったある日、残業で遅くなり終電で帰る日があった。家に帰ると、リビングには桃子さんの姿があった。静かな家の中に彼女の優しい気配が満ちていて、不思議な緊張感が漂っていた。

「おかえりなさい。こんなに遅くまでお疲れ様です。ご飯ありますよ」と背広を脱がせてくれた。お風呂上がりの桃子さんの良い香りと薄着にどぎまぎしてしまった。「あ、あぁ。ありがとう」と答えると同時に、桃子は食卓に夕食を並べ始めていた。「ビール、飲みますか?」 「あ、あぁ。頂こうかな」

私にグラスを渡しビールを注ぎながら「私も飲んじゃお」と自分のグラスにも注ぎだした。

「プハー。正樹さん、無理してたんじゃないんですか?妹は正樹さんをこき使うし」

「あ、あぁ。正直ちょっと限界だったんですよ。桃子さんが帰ってきてくれて感謝しています」

.「ほんとですか?じゃあ、ずっといてもいいですか?」桃子はトロンとした目で訴えた。
「もちろんですよ、ここは桃子さんの家でもあるんだし」

「そういう意味じゃないんだけどな。先に寝ますね。洗い物は朝するので置いててくださいね」と優しく言い桃子は寝室に向かった。

食事後、さっきのは何だったんだろうかなどと考えていたらそのまま眠ってしまっていた。

・・・・

「あなた。おはよ」と桃子が言う。「行ってらっしゃい。今日も頑張ってね」といつものようにいってらっしゃいのキスをする。

・・・・

ハッと目が覚める。気付くとそのままソファーで眠ってしまっていたようだ。すでに朝になっていた。お味噌汁の良い香りが部屋中に広がっている。(さっきのは夢だよな?キスの感触がすごくリアルだったような…)

正樹は呆然としながら野菜をトントントンと切る桃子を眺めていた。

「あっ、起きました?お疲れですよね」 「でも早くシャワー浴びないと会社遅刻しますよ?」

シャワーを浴び食事をし、「美味しかったよ、ありがとう。行ってくるね」

「あっ、待って」と言い、桃子はいきなり人差し指で唇を触ってきた。「ふふっ!海苔がついていましたよ」

「いってらっしゃい。頑張ってください」

桃子の顔は優しい笑みを浮かべていた。さっきのキスはやっぱり…

正樹は胸が熱くなり、久しぶりに心の高鳴りを感じていた。それと同時に、妻が入れ替わって新しい妻と同居しているようで、正樹は会社に向かう途中ずっとニヤニヤしていた。

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