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娘の婿

いつまでも若く年の差禁断

「そんなに溜まっているなら、私が手伝ってあげましょうか?ただし、今日だけね…」そう静かに言いながら、私は娘の夫、淳史くんの目をじっと見つめました。その瞬間、彼の瞳に一瞬驚きの色が浮かびましたが、次第にその感情は消え、ゆっくりと頷いてくれたのです。あの瞬間、私たちは越えてはならない一線を越えてしまったと感じました。それ以降、私たちは抜けられない関係を続けています。

私の名前は佐藤香織と申します。夫とは20年前に離婚したので、女手一つで娘を育てました。当時シングルマザーとして育てるのは本当に大変でした。ただ、私の仕事はモデルということもあり、かなり当時にしては融通の利く仕事だったと思います。時には現場に娘を連れていくこともありました。今思うと本当によく育てきれたなと思います。それもこれも支えてくれた周りの人達のおかげです。さらにその仕事のおかげで、年齢はもうすぐ60歳に近づいているとはいえ、周りからはまだ40代に見られることが多いです。それは体にはお金も時間も積み重ねてきた努力の結果だと思います。この年齢で「若さ」を保っていることには、少しばかりの自信を持っていました。
私の一人娘は老人ホームの介護士として働いており、3年前結婚した夫の淳史くんと近所に住んでいます。ただ、彼らにはまだ子供がいません。二人は互いの時間を大切にしようと努めているようです。が、私の目から見ると、その生活にはどこか不自然さが漂っているように感じていました。
淳史くんは3交代制の工場で働いていて、その週ごとに勤務時間が違います。娘は介護士として働いているので、完全な不規則で忙しい日々を送っています。お互いに夜勤が多いため、二人のすれ違いは傍からみて、関係が冷え切ってしまわないかと心配していたのです。ですが、彼らはその微妙な距離感に、むしろ安らぎを感じているようにも見えました。もともとラブラブなカップルというよりは、お互いの趣味や一人の時間を大切にするタイプなのでしょう。この距離感が彼らにとって一番心地よいのかもしれません。

とはいえ、淳史くんには一つ、不安というか悩みを抱えているようでした。それは、夫婦の営みの頻度が少ないこと。物理的に一緒に過ごす時間が限られていることが原因だと感じていましたが、彼の目にはどこか寂しさが宿っていたのです。淳史くんは、もっと二人の時間を増やしたいと願っているようでしたが、娘はもともと欲が少ないタイプで、彼の望みがなかなか叶わないようでした。

そんなある日、私はいつものように娘夫婦の家を訪れました。娘が夜勤の日で、淳史くんが一人で家にいると聞いていたので、おかずを差し入れようと、足を運んだのです。歩いて向かっていたところ、仕事帰りの彼が私を見つけ、驚いた顔で車を止めてくれました。

「どうしたんですか、お義母さん」と彼が問いかけてきた時、その驚きの表情が、どこか少年のようで微笑ましかったです。「おかずを持ってきたのよ」と答えると、淳史くんは感謝の気持ちを込めて微笑んでくれました。「わざわざありがとうございます。でも、この距離を歩いてきたんですか?」と、彼は少し心配そうに尋ねました。
「最近運動不足だから、歩こうと思ってね。往復1キロくらいだから、ちょうどいいかと思ったの。でも少し疲れたから、ちょうど良かったわ」と笑顔で返しました。その笑顔は、私自身を励ますためのものだったかもしれません。
その晩、私は淳史くんの家で夕食を温め直しました。彼が風呂に入っている間に、さらに数品をちゃちゃっと作り足したのです。以前から感じていましたが、娘が作る料理よりも私の料理の方が彼の口に合うようで、いつも「美味しい、美味しい」と喜んで食べてくれるのが私にとっても作りがいになっていました。ただ、今夜はいつもとは違う淳史くんの視線を感じていました。
ふと彼の方を見ると、彼の目がまた私の胸に向かっているのに気づいてしまいました。彼は汗で透けた私の胸を見ていたのです。「あの…どこを見てるの?」と少し意地悪に問いかけると、淳史くんは焦りを隠せない様子で「す、すみません」と慌てて顔を背けたのです。その仕草が、何故だか愛らしく思えてしまった自分がいました。
「あなたには娘がいるでしょ。ちゃんと子作りしてるの?」と、私は少しだけ意地悪に尋ねてしまいました。
「いや…あまりそういうことはなくて…あいつはあまり好きじゃないみたいで、というか、うまくいかなくて…」淳史くんの声は、どこか消え入りそうで、心細さがにじんでいました。
「うまくいってないの?」私はその言葉に心が痛みましたが、それ以上に、抑えきれない何かが胸に広がっていくのを感じました。そして、口にしてはいけない言葉が、思わず唇から零れ落ちてしまったのです。
「私が…教えてあげましょうか?でもただ、するだけじゃ駄目なのよ?」
その言葉に、淳史くんの表情が一気に変わりました。戸惑いながらも、その瞳には期待の色が浮かび上がっていました。彼は、決意した目でゆっくりと頷き、私を見つめ返しました。そして、その夜ついに、私たちは禁断の関係に足を踏み入れてしまったのです。

彼の行為自体に問題は全くありませんでした。それどころか若さに溢れ、逆に私はコテンパンにやられてしまいました。逆に私が彼にメロメロにされてしまったのです。
駄目だ駄目だと毎回のように彼も私も思っているのですが、それ以来、私たちの関係は続いてしまっています。娘が夜勤の日には必ず彼の家を訪れ、夕食の後に甘美な時間を過ごすのが私たちの習慣になりました。最初の頃は、罪悪感が胸を締め付けましたが、次第にその感覚は薄れ、むしろ淳史くんとの時間が私の心の支えになっていったのです。

もちろん、この関係を終わらせなければならないことは分かっています。それでも、今はまだ、もう少しだけ、この危険な恋の中に身を置きたいと願ってしまう自分がいるのです。

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