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教授と教え子~禁断・背徳・年の差

実は、その名の通り、真面目そのものの大学教授であった。彼の人生は、誰もがうらやむほどの安定を手に入れていた。お見合い結婚した妻との間には大きな争いもなく、平穏無事に日々は過ぎていった。しかし、心のどこかにはひそかに、刺激の欠片を求める心が芽生え始めていた。まじめに生きすぎたことへの小さな反抗心だろうか。それが、みなみという生徒との予期せぬ出会いへと彼を導いた。

みなみは、実が指導するゼミの大学4回生で、その才能と未来には輝かしい光があった。彼女が実の研究室を訪れるようになった当初、実は彼女の動機を単なる好奇心と捉えていた。しかし、みなみ自身が実に惹かれたのは、彼の授業中の情熱や、学生一人ひとりの意見に真摯に耳を傾ける姿勢に心打たれたからだった。みなみは、そんな実の姿に自分も何かを貢献できるのではないかと感じ、研究室を訪れるようになったのだ。

彼女の振る舞いや、小さな悪戯や突拍子もない質問は、徐々に実の日常に新しい色彩を加え、二人の間に特別な絆が形成されていくことに彼は気づき始めた。「先生、お昼は何を食べてるんですか?」みなみのそんな質問から始まった会話の中で、実が妻が作る弁当のことを話すと、彼女は「じゃあ、明日は私に作らせてくださいよ!」と提案してきた。「作れるの?」と言い返すと、みなみはムッとしながら「作れますよ!美味しいんですからびっくりしないで下さいね」と言い返してきた。実にとって驚きの提案だったが、生徒にそんなことをさせてはいけないと思いながらも、彼の心には予期せぬ喜びの波が広がった。みなみの言葉からは、単なる親切を超えた、彼に対する特別な感情が感じられたのだ。

翌日の昼休み、みなみは息を切らせて研究室に駆け込んできた。「見てください!すごいでしょ!早起きして作ったんだよ」と弁当を披露してきた。急かされながら一口食べた瞬間、「美味しいでしょ?」「ああ、本当に美味しいよ。料理上手だね」と返すと、みなみは顔を赤らめて嬉しそうにしていた。食事中冷静を装っていたが、実は久しぶりに心の奥底が躍るのを感じていた。彼女の無邪気な笑顔、心地よい声、そして何よりも彼女の温かい存在。これら全てが実にとって、新鮮な刺激となり、彼の日常に新しい意味をもたらした。「ね?美味しかったでしょ?」と顔を近づけながら自慢してきた。実は顔を赤くなるのを感じた途端に「先生、顔が赤くなってるよ」という彼女の無邪気な言葉に、実は自分自身においても新たな発見と、完全にみなみに心を奪われていた。

その日の夜、妻からの「あら。お弁当、残してきたの?」という問いかけに、「ああ、すまん。食べきれなくてな。これから生徒たちと食堂に行くことになってね。しばらくはお弁当、用意しなくて大丈夫だよ」と彼は咄嗟にうそをついてしまった。自らの行動に驚きながらも、みなみが作るお弁当への期待を隠しきれなかった。彼の心に、みなみへの特別な感情が確かに存在しはじめていた。

この感情が何を意味するのか、実にははっきりとわからなかった。真面目に生きてきた彼にとって、このような心の葛藤は初めてのことだった。みなみとの出会いは、彼に新たな人生の冒険を示唆していた。

実はみなみにすでに心酔してしまっていた。それがどんな結末を迎えるとしても、彼女との一瞬の輝きを追い求めていた。真面目さだけでは計り知れない、人生の豊かさを彼は少しずつでも感じ始めていた。

しかし、彼は深く理解している。この関係がどこに向かおうと、みなみの未来は彼女自身が選ぶべきものであり、自分がそれを阻む権利はない。それでも、みなみの選択次第ではこの先、たとえいばらの道となろうとも、彼は進んでいくことを心の底から決意していた。

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