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純愛

いつまでも若く

温泉旅行

最近、本社に戻ってきたばかりの俺、大川慎吾は、少し落ち着かない日々を過ごしている。本社の張り詰めた空気にまだ馴染みきれていない。それに加えて、雑用のような仕事が多く、正直なところ少し不満もあった。そんなある日、編集長に突然呼び出された。「大...
いつまでも若く

妻の浮気相手の奥さんが事務所にやってきて

僕は仲居浩一、38歳。弁護士事務所で事務職をしている。弁護士じゃないけど、受付や相談者の対応をすることも多い。仕事柄、浮気や離婚の相談を受けることも珍しくないが、まさか自分の身にこんな形で降りかかるとは思わなかった。結婚して7年になる妻の明...
いつまでも若く

初対面で「うちにおいでしょ」と声を掛け

雨が降り始めた夕方、僕はバスに揺られながら本を読んでいた。久々に手にした小説の新刊で、物語に夢中になっていると、周囲の景色がぼんやりと霞んでいくような気がした。この時間だけが、日々の忙しさから解放される僕のささやかな楽しみだった。ふと顔を上...
いつまでも若く

一緒に住むことになった姪。正常ではいられない

東京に来て、もう3カ月が経つ。地元とはすべてが違う。高層ビルが立ち並び、行き交う人々は皆、急ぎ足だ。駅のホームでは誰もがスマホを見つめ、まるで他人に無関心のように見える。その冷たさが、都会に慣れない俺の心にじわじわと染みてきていた。俺は前川...
いつまでも若く

家賃滞納し管理人に部屋に来るように言われ…

僕の名前は坂井智明。今年で38歳になる。昔から生真面目だがかなりの口下手だ。特に女性と話すのは苦手で、言葉を選びすぎて相手を困らせてしまうことも多い。そんな僕が、父から譲り受けたマンションの大家兼管理人をしている。父が亡くなったのは、つい先...
いつまでも若く

今日は初夜~まだ2回しか会った事の無いこの人と

披露宴が終わり、ようやく一人になれると思ったのも束の間、案内されたホテルのスイートルームに足を踏み入れた瞬間、私は再び心が重くなった。目の前には、今日から私の夫となった和也さん。まだほとんど知らないこの人と、これから初夜を過ごすのだと思うと...
いつまでも若く

向かいの部屋の美女~覗いてるわけではないが

夜の風が、肩にかかる彼女の髪を揺らしていた。白いワンピースが月明かりを受けて淡く光って見える。その横顔を隣で見ていると、不思議と胸が落ち着かない。なんというか、じんわりと熱くなる。心がそうささやいているみたいだった。「……どうしました?」由...
いつまでも若く

職人技。手技が認められ

僕は、彼女の頬にそっと触れた。冬の夜の工房の空気は冷たいはずなのに、真理さんの肌は驚くほど温かかった。そのぬくもりが、僕の手から心へと染み込んでいくようだった。「たかしさん……」彼女の声は小さく、震えていた。けれど、それは恐怖や不安の震えで...
いつまでも若く

初体験~あの日の事覚えてる?

突然届いた友達からの同窓会の知らせに、僕の胸の奥で静かに眠っていた記憶が蘇った。電話口の声に「行くよ」と答えた瞬間、20年という月日の重さが一気にのしかかってきた。僕の高校時代の思い出。その中心に彼女、僕の初体験の人、新田佳澄がいることは間...
いつまでも若く

初キス

加藤拓海は大学を卒業を中学校の教師をしている。毎日、生徒たちと向き合いながら過ごしているが、ふと一人になったとき、心の中にわずかな空白を感じる。それは奈々という幼馴染の存在が今でも拓海の胸を占めているからだ。奈々は拓海の隣の家に住んでいた。...
いつまでも若く

秘め事~ベランダであんな事するなんて~

「ベランダはあんなことする所じゃないでしょ?」その一言が、耳にこびりついて離れない。隣に住む田村みなみさんの冷たい声と鋭い視線が、胸の奥をえぐるようだった。僕の名前は近藤信也、44歳で未だ独身。恋愛には疎いというか、もはや遠ざかって久しい。...
いつまでも若く

酔いつぶれた先輩

僕の名前は神田太郎。38歳、介護施設で働く独身男だ。日々、利用者の方々の世話をしながら過ごしているが、特にこれといった趣味もなく、淡々とした生活を送っている。仕事にはやりがいを感じているものの、同僚から「真面目すぎて空回りしてる」と皮肉交じ...
いつまでも若く

元地下アイドルが身元を隠して

冬の夜、冷たい風が街路樹の間を抜けていく。その風が、僕のコートの中で震える町田佳代の肩をさらに小さく見せていた。彼女の頬には涙の跡が残り、冷たい夜風に晒されて乾いていたけれど、それでも時折肩が揺れるのを感じるたび、彼女の中にある消えない痛み...
いつまでも若く

初恋のお姉さん

僕が経営する小さなデザイン会社に、彼女は面接にやって来た。面接室のドアが開いた瞬間、僕は時間が巻き戻るような感覚に襲われていた。40歳と履歴書にあったその女性が、僕の幼い頃の初恋の「お姉さん」に似ていたからだ。彼女の名前は田中恵子さん。40...
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続・女将さん

前編はこちら→静寂に包まれた雪深い夜、旅館の一室で二人の吐息が溶け合うように響いていた。「康弘さん……大丈夫ですか?」晴香の声は、緊張と微かな期待を孕んでいた。その声に導かれるように、岡田康弘はそっと彼女の肩に手を置いた。彼女の肌は浴衣越し...
いつまでも若く

隣人~彼女の部屋から悲鳴が…

彼女が僕の胸に飛び込んできたのは、雷が激しくなる雨の夜だった。激しい雷鳴が窓を震わせる中、麻衣さんは突然現れた。息を切らし、目には涙を浮かべていた。「ごめんなさい…怖くて…」言葉を最後まで言い切る前に、彼女は僕の胸に顔を埋めた。その瞬間、僕...
いつまでも若く

叔母が泊まりくると母から連絡があり

夜中、ふと目が覚めると、布団の中に違和感を覚えた。寝ぼけた頭で薄目を開けると、瑠衣さんが俺の布団に潜り込んでいた。ほんのりと甘い香りが鼻をくすぐり、心臓が一気に跳ね上がる。「亮くん、起きてる?」耳元で囁かれる声に、完全に目が覚めた。俺は寝た...
いつまでも若く

喪失

言葉に出来ない赤色の太陽が沈み、崑崙(コンロン)の風が僕の肌を刺す。荒涼とした大地の先には、白銀の峰が不気味なほど静かにそびえ立っていた。息を吸うたびに肺が苦しく、心臓は暴れるように鼓動を刻む。それでも、僕はシャッターを切る手を止められない...
いつまでも若く

混浴風呂~慰安旅行で裸の付き合い

ペタペタと歩く足音が聞こえてきたとき、俺はすでに湯舟に浸かり、夜空を見上げていた。静かな夜の空気が心地よく、仕事の疲れが少しずつ抜けていくのを感じていた。しかし、その足音に気が付いて後ろを振り向くと、そこには信じられない光景が広がっていた。...
いつまでも若く

忘れられない彼の温もり

再び亮介さんの腕の中に戻るなんて、あの頃の私は思いもしなかった。私の名前は浅田麻衣。26歳で、親の決めた結婚によって結城太一さんという人と夫婦になった。けれど、心の中には亮介さんしかいない。これだけは、結城さんにも誰にも知られてはいけない私...