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いつまでも若く

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家賃滞納し管理人に部屋に来るように言われ…

僕の名前は坂井智明。今年で38歳になる。昔から生真面目だがかなりの口下手だ。特に女性と話すのは苦手で、言葉を選びすぎて相手を困らせてしまうことも多い。そんな僕が、父から譲り受けたマンションの大家兼管理人をしている。父が亡くなったのは、つい先...
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今日は初夜~まだ2回しか会った事の無いこの人と

披露宴が終わり、ようやく一人になれると思ったのも束の間、案内されたホテルのスイートルームに足を踏み入れた瞬間、私は再び心が重くなった。目の前には、今日から私の夫となった和也さん。まだほとんど知らないこの人と、これから初夜を過ごすのだと思うと...
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向かいの部屋の美女~覗いてるわけではないが

夜の風が、肩にかかる彼女の髪を揺らしていた。白いワンピースが月明かりを受けて淡く光って見える。その横顔を隣で見ていると、不思議と胸が落ち着かない。なんというか、じんわりと熱くなる。心がそうささやいているみたいだった。「……どうしました?」由...
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枕営業~実際に自分から営業を…

テレビ局のプロデューサーという仕事に携わり、かれこれ20年以上が経つ。若い頃はただがむしゃらに働き、業界の華やかさに酔っていた時期もあった。しかし今では、華やかさの裏に潜む欲望や駆け引きに嫌気が差し、どこか冷めた目で物事を見ている自分がいる...
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職人技。手技が認められ

僕は、彼女の頬にそっと触れた。冬の夜の工房の空気は冷たいはずなのに、真理さんの肌は驚くほど温かかった。そのぬくもりが、僕の手から心へと染み込んでいくようだった。「たかしさん……」彼女の声は小さく、震えていた。けれど、それは恐怖や不安の震えで...
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妻からの警告~隣の奥様

薄明かりの中で目を覚ましたとき、僕はしばらく自分がどこにいるのか分からなかった。寝ぼけた頭で周囲を見回すと、柔らかなカーテン越しに差し込む朝の光と、どこか甘い香りに包まれた空間が目に入った。隣を見ると、明日香が眠っていた。肩まで掛けられたシ...
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初体験~あの日の事覚えてる?

突然届いた友達からの同窓会の知らせに、僕の胸の奥で静かに眠っていた記憶が蘇った。電話口の声に「行くよ」と答えた瞬間、20年という月日の重さが一気にのしかかってきた。僕の高校時代の思い出。その中心に彼女、僕の初体験の人、新田佳澄がいることは間...
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私を売った夫

私は中野レイナ、36歳。同じ会社で働く夫、中野正義(まさよし)と結婚して6年になる。正義は営業課のエースで、いつも堂々としていて、自分に自信を持った人だった。家でも職場でも、頼れる存在。私は広報課で地道に働きながら、彼のことを尊敬し、支える...
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禁断介護

夫の翔太の海外転勤が決まった時に「しばらく父さんの世話を頼む」と軽い調子で言ったとき、私は一瞬言葉に詰まった。義父・忠雄さんの介護。それは簡単な話ではない。義父は数年前の事故で下半身が不自由になり、車椅子生活を送っている。一人暮らしを続ける...
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後妻~父さんから紹介されたのはまさかの

父から電話があったのは、平日の夕方だった。いつもなら、要件を手短に伝えてさっさと切る父が、妙に言葉を選びながら話している。それだけで、胸の奥に嫌な予感が広がった。「弘道、週末に実家に戻ってこられるか?ちょっと話がある」俺は一瞬黙った。話があ...
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初キス

加藤拓海は大学を卒業を中学校の教師をしている。毎日、生徒たちと向き合いながら過ごしているが、ふと一人になったとき、心の中にわずかな空白を感じる。それは奈々という幼馴染の存在が今でも拓海の胸を占めているからだ。奈々は拓海の隣の家に住んでいた。...
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秘め事~ベランダであんな事するなんて~

「ベランダはあんなことする所じゃないでしょ?」その一言が、耳にこびりついて離れない。隣に住む田村みなみさんの冷たい声と鋭い視線が、胸の奥をえぐるようだった。僕の名前は近藤信也、44歳で未だ独身。恋愛には疎いというか、もはや遠ざかって久しい。...
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酔いつぶれた先輩

僕の名前は神田太郎。38歳、介護施設で働く独身男だ。日々、利用者の方々の世話をしながら過ごしているが、特にこれといった趣味もなく、淡々とした生活を送っている。仕事にはやりがいを感じているものの、同僚から「真面目すぎて空回りしてる」と皮肉交じ...
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元地下アイドルが身元を隠して

冬の夜、冷たい風が街路樹の間を抜けていく。その風が、僕のコートの中で震える町田佳代の肩をさらに小さく見せていた。彼女の頬には涙の跡が残り、冷たい夜風に晒されて乾いていたけれど、それでも時折肩が揺れるのを感じるたび、彼女の中にある消えない痛み...
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先輩の奥さん

僕の名前は前田健太。42歳、独身だ。朝起きて仕事して帰って寝る。ただただこれの繰り返しの人生。そんな僕に、少しだけ非日常の時間が訪れることになった。「前田。今度みんなでキャンプ行かないか?」職場の先輩・川上さんから、突然そう声をかけられたの...
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初恋のお姉さん

僕が経営する小さなデザイン会社に、彼女は面接にやって来た。面接室のドアが開いた瞬間、僕は時間が巻き戻るような感覚に襲われていた。40歳と履歴書にあったその女性が、僕の幼い頃の初恋の「お姉さん」に似ていたからだ。彼女の名前は田中恵子さん。40...
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続・女将さん

前編はこちら→静寂に包まれた雪深い夜、旅館の一室で二人の吐息が溶け合うように響いていた。「康弘さん……大丈夫ですか?」晴香の声は、緊張と微かな期待を孕んでいた。その声に導かれるように、岡田康弘はそっと彼女の肩に手を置いた。彼女の肌は浴衣越し...
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隣人~彼女の部屋から悲鳴が…

彼女が僕の胸に飛び込んできたのは、雷が激しくなる雨の夜だった。激しい雷鳴が窓を震わせる中、麻衣さんは突然現れた。息を切らし、目には涙を浮かべていた。「ごめんなさい…怖くて…」言葉を最後まで言い切る前に、彼女は僕の胸に顔を埋めた。その瞬間、僕...
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叔母が泊まりくると母から連絡があり

夜中、ふと目が覚めると、布団の中に違和感を覚えた。寝ぼけた頭で薄目を開けると、瑠衣さんが俺の布団に潜り込んでいた。ほんのりと甘い香りが鼻をくすぐり、心臓が一気に跳ね上がる。「亮くん、起きてる?」耳元で囁かれる声に、完全に目が覚めた。俺は寝た...
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喪失

言葉に出来ない赤色の太陽が沈み、崑崙(コンロン)の風が僕の肌を刺す。荒涼とした大地の先には、白銀の峰が不気味なほど静かにそびえ立っていた。息を吸うたびに肺が苦しく、心臓は暴れるように鼓動を刻む。それでも、僕はシャッターを切る手を止められない...