ゆあ

いつまでも若く

義理の母

「お義母さん、俺、ずっと――」それ以上の言葉は、喉の奥でつかえて出なかった。彼女は静かに微笑みながら、テーブルの上に置かれたカップに視線を落とした。時計の針は22時を回っている。リビングの明かりは薄暗く、暖色のランプが優しく部屋を照らしてい...
いつまでも若く

女としての喜び

わたしが「彼」と関係を持ってしまった夜、帰宅したときのこと。家の玄関を開けた瞬間、夫の靴が乱雑に脱ぎ捨てられているのが目に入った。ドアの向こうからはテレビの音と、酒臭い空気。胸の奥に冷たい何かが沈んだ。「……遅かったな」夫はソファに寝そべっ...
いつまでも若く

禁断介護

朝起きて、食器を洗って、洗濯物を干して、買い物に行って、夕飯を作って、夫の帰りを待つ。そういう毎日がもう何年も続いていた。慣れてしまえばそれが当たり前になって、特別不満があるわけでもなかったけれど、どこか心のどこかが渇いていた。笑顔で「おか...
いつまでも若く

娘の夫

あの日までは、きっと、平凡な日々のなかに安心を感じていたのだと思います。私は四十二歳。娘が二十代前半で早めに結婚してくれたおかげで、子育てという肩の荷も、ひとまずは下ろしたような気分でいました。「親の務めは果たした」とまでは言えないにしても...
いつまでも若く

漁師の嫁

いつからだったろうか。義父の視線を背中に感じるようになったのは。気づけば、それが消えない違和感として、理央の心にまとわりついていた。42歳の理央は、漁師である夫の補佐をしながら、義両親と共に暮らしていた。義父も長年漁師として働いていたが、体...
いつまでも若く

満たされた夜

私は、地方都市の古びた団地で暮らしている、三十八歳の女です。十一歳になる娘が一人います。名前は紗良。小さな頃から手のかからない子で、よく空気を読んでくれる。そんな娘の優しさに、私は何度も救われてきました。けれど、私たちの生活は決して穏やかな...
いつまでも若く

一緒に住めれば良いのに

「もう、誰も失いたくない」そう強く思ったのは、あの朝、彼のぬくもりを感じた瞬間だった。久しぶりの休日、今日は朝から天気がよかった。とはいっても、主婦に完全な「休み」なんてあるわけじゃない。朝ごはんの片づけをして、洗濯物を干して、掃除機をかけ...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

まさかこんな歳で初めて外で…

町内会の旅行なんて、正直あまり乗り気じゃありませんでした。なにしろ、昔からそういう「団体行動」というものが得意ではなかったんです。それでも今回、参加することにしたのは、恵子が「たまにはいいじゃない」と言ったからでした。妻の言う「たまには」は...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

パソコンであんな動画を見てるなんて

皆さんこんにちは。今回のお話は、いつまでも女性として見て欲しい麻子さんのお話です。それではお聞きください。私の名前は、大城麻子。五十八歳になります。この歳になると、周囲からは「もういい年」なんて言われることもありますけれど、私はまだ自分を女...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

あの時のホテルなんだよ

私の名前は、大沢明子、61歳。夫の明弘は63歳になったばかりで、つい先日、長年勤めた会社を退職しました。本当は、もう少し働きたいと言っていたけれど、私は早めに仕事を終えて、残りの人生をゆっくり過ごす方がいいと思っていたから、内心ほっとしてい...
いつまでも若く

バレないように

三年前の秋、夫と一緒に訪れた会社のキャンプで、私は人生の境界線を越えてしまいました——。夫の同期・亮太さん。その笑顔に触れたとき、私の中の何かが壊れたのです。夫の上司がキャンプ好きと言うことで、毎年のように部下たちは嫌々参加させられていまし...
いつまでも若く

店長と夫

俺がこの店で働き始めて、もう五年が経つ。もともとはただのアルバイトだったが、前の店長が辞める際に、そのまま雇われ店長として店を任されることになった。店は駅から少し離れた場所にある昔ながらの喫茶店で、流行りのカフェとは違い、常連客が多い店だっ...
いつまでも若く

初体験

私は本多美奈、38歳。もうすぐ40になる。最近、その事実が重くのしかかるようになった。若い頃は、特に何も思わなかった。仕事に打ち込んで、趣味を楽しんで、それなりに充実した日々を過ごしていた。結婚なんて、縁があればするものだと、どこか他人事の...
いつまでも若く

隣の人妻

俺は今田達也、38歳。特に誇れるようなこともなく、平凡な会社員として日々をやり過ごしている。学生時代から地味で、女にモテた記憶もない。これといった趣味もなく、休日は適当にテレビを見たり、コンビニ弁当を食いながらビールを飲む程度。そんな退屈な...
いつまでも若く

私に任せて!

俺の名前は大村翔35歳だ。公務員として働いていたが、現在は休職をしている。上司の不正を報告したことで、パワハラを受け、精神的に追い詰められた。人混みや人の目が怖くなり、外出するのも億劫になっていたからだ。精神科に通うようになってすでに二ヶ月...
いつまでも若く

座敷の奥で…

店の暖簾を片付けようとしたとき、入り口の戸が開いた。「すみません、もう終わりですか?」静かな声だった。顔を上げると、外からこちらを覗き込む女性がいた。夜の街灯に照らされて、わずかに疲れた顔が浮かんでいた。ラストオーダーはとっくに過ぎていたが...
いつまでも若く

下宿先の娘

バスを降りると、冷たい風が頬を撫でた。懐かしい。この町に来るのは、大学を卒業して以来だからもう15年ぶりだ。見慣れたはずの景色が、どこか違って見えるのは、時間が経ったせいなのか、それとも俺の心境が変わったせいなのか。足を向けるのは、かつて大...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

高校生か!朝起きたら出てた…

私の名前は太田泰文、61歳です。定年から一年が経ちました。長年勤めた会社を退職し、最初の半年はゆっくりとした時間を過ごしていました。定年前は疲労困憊の日々でした。朝早く家を出て、夜遅くに帰る。休日も仕事のことを考え、常に気を張り詰めた状態で...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

また妻としたい!

私の名前は長岡 彬です。定年まであと少しとなりました。60歳を過ぎたことで、責任ある立場からは離れています。長年勤めた会社のため気苦労も少なく、仕事は流れ作業のように淡々とこなしています。特に大きな不満があるわけではありませんが、心が躍るよ...
シニアの恋愛は60歳からチャンネル様

可愛らしい妻の妹

私の名前は大城 保、60歳です。定年まであと5年。体はきつくなってきましたが、まだまだ働かなくてはなりません。家では妻が家事をしてくれ、私は仕事に集中するだけの生活。体がしんどいので、家に帰っても会話は減り、ただ、ご飯食べて寝るだけの生活に...