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りり作品

いつまでも若く

美人上司

「あの鬼の上司が、僕の胸の中で泣きそうになってるなんて……」そんな考えが頭をよぎるたび、僕は自分の人生が信じられなくなる。僕の名前は榎田武史。アラフォーに突入し、自分で言うのもなんだが、地味で冴えない、どこにでもいる平凡なサラリーマンだ。そ...
いつまでも若く

職場の花~またお世話になります

「社長の言う通りでした……私……もう限界なんです……!」夕方の薄暗くなりかけた会社近くの公園のベンチで、うずくまる美咲の姿を見たとき、俺の胸がざわついた。通りかかっただけなのに、運命が何かを訴えているような気がした。美咲が会社を辞めた後、数...
いつまでも若く

農家の嫁~ママおじさんと仲が良いの?

「多田野さん、私、一歩を踏み出すのが怖いんです。」畑を吹き抜ける夕方の風が、彼女の髪を揺らした。夕陽に照らされた横顔はどこか寂しげで、それでも美しかった。恵美香さんがこんなことを言うなんて――予想もしていなかった僕は、しばらく言葉を失った。...
いつまでも若く

久しぶりに会った兄の嫁

「啓介君?」背後から聞こえたその声に、俺は足が止まった。いや、止まるというよりも、何かに捕まえられたように動けなくなったのだ。振り返ると、そこに立っていたのは兄の妻……真里菜さんだった。5年前、突然の脳梗塞で兄を亡くして以来、一度も会うこと...
いつまでも若く

週末妻、週末だけあの人の所へ

秋の風は冷たく、肌を刺す感覚が心の奥まで響いていた。この季節になると、亡くなった母を思い出さずにはいられない。失った記憶を胸に抱えながら、私はいつものように田中さんの家へ向かっていた。手には煮物や卵焼き、ほうれん草のおひたしを詰めた籠を抱え...
いつまでも若く

団地妻のあの人

俺の名前は中野誠一、配達業をしている。その配達先に、どうしても気になってしまう家がある。団地の一角にある「斎藤家」……古びた5階建ての建物の中で、ひときわ異様な空気を漂わせている部屋だ。そこには、強面の男と、驚くほど清楚で美しい奥さんが住ん...
いつまでも若く

妻の友人の隣人

俺は望。39歳のアラフォーだ。妻の優香とは14年前に恋愛結婚をして幸せな家庭を築いていこうとしていたが、子どもが産まれず、夫婦仲は段々と冷えていった。今日も仕事へ出かけるのに、妻は何も言わずに家事をしている。いってらっしゃいくらい言ってくれ...
いつまでも若く

禁断介護

妻を失ってから、勇樹の心にはぽっかりと大きな穴が開いていた。日々の生活は砂を噛むように味気なく、42歳という歳が途方もなく重くのしかかっている。仕事を終えて家に帰っても、部屋はしんと静まり返り、どこか冷たかった。ほんの些細な家事ですら手につ...
いつまでも若く

取引先の妻

両親が大切につけてくれた名前に反するとは思っていない。彼女との逢瀬は彼女を救うことだから。正しいのだ、と言い聞かせた。 俺は伊藤正太郎。正しいと書いて正太郎だ。両親に誠実に真面目に育って欲しい願いから付けられた名である。歳は42歳で、毎日妻...
いつまでも若く

妻の姉

俺の居場所は、この家にはもうないらしい。44歳の俺、近藤信也。妻の舞子と16歳の娘・鈴と暮らしているが、家庭は冷え切り、俺はまるでいないかのような存在だ。舞子は俺を無視し、鈴もいつからか目を合わせることすら避けるようになっていた。俺が彼女に...
いつまでも若く

元教え子で今は同僚

俺は田中正幸、40歳。高校の数学教師をしている。この歳になって一度も女性と付き合ったことがないと言うと、驚かれることも多いが、仕方ない。事実なのだ。だが、今まで一度も好きな人ができなかったわけじゃないと言い訳したい気持ちがないわけではない。...
いつまでも若く

妻の妹

川島太一(42歳)は、穏やかで満ち足りた結婚生活を送っている……そう思っていた。毎朝仕事に向かい、夜には家に戻る。帰れば、妻が待っている。彼女との生活に特に不満はなかった。長い時間を共に過ごし、互いを理解し合っていると信じていた。確かに、妻...
いつまでも若く

父の後妻~未亡人

隆志が久しぶりに実家の玄関を開けると、そこにはかつての温もりが失われ、ひんやりとした空気が漂っていた。深く息を吸い、ゆっくり仏間へと足を踏み入れると、父・和夫の遺影が静かにこちらを見つめている。線香の香りが漂うその空間で、隆志は心の中で小さ...
いつまでも若く

最終手段~3日間だけの夫婦交換

妻の亜紀が無言でため息をつく。その瞬間、15年の結婚生活が急に重たく感じられた。視線を合わせないまま、僕たちはただ同じ空間にいる。それが今の日常だった。結婚当初は、些細なことにも笑い合い、未来を語り合ったはずだった。でも、いつの間にか僕らの...
いつまでも若く

「団地妻」バレないように妻のママ友と

正雄は43歳の自営業者。妻・京香と、娘と息子とともに、リフォームされた団地で穏やかに暮らしていた。決して裕福ではないが、日々の仕事と家族に囲まれて、どこか安定した日常の中に身を置くことに、正雄はささやかな幸せを感じていた。しかしある日、その...
いつまでも若く

夫婦交換をしてみたら…

私はユリ、42歳の主婦。結婚して15年以上が経ったけれど、その年月はもはや心の重荷でしかない。朝、目が覚めるたびに夫と向き合うのが、ただの義務のように感じられてしまう。私たちはもう終わっている……ただ、誰もそれを口に出していないだけ。今朝も...
いつまでも若く

夫婦交換の入り口

「ねえ、桃子さん、和弘さんと交換してみない?」真澄さんがそう言った瞬間、あたりの空気がピリッと張り詰めました。いつもと変わらず、私たち夫婦と岡田夫妻は、リビングのテーブルを囲んでいました。ワインのボトルが半分ほど空になり、真澄さんの頬は赤く...
いつまでも若く

夫がいない間に、幼馴染でもある夫の兄が

夫の拓海が2週間の海外出張に出ることが決まったとき、私の胸の奥は何故かざわついた。これまでも何度か出張はあったのに、今回は何かが違う気がしていた。「心配だから芽衣のこと、兄貴に頼んでおいたから。夜、家に飯食いに来てくれるってさ」拓海はそんな...
いつまでも若く

美人上司

「ご、ごめんなさい! 私、こんなに散らかして…仕事では偉そうにしてるくせに、家事は全然ダメで…」裕子の声は震えていた。普段の強気な彼女からは考えられないほど、どこか不安げで、弱々しかった。その姿に、清志は思わず微笑み、軽く肩をすくめて応じた...
いつまでも若く

看板娘

親父から受け継いだ定食屋の看板が、秋風に揺れている。色褪せた文字が、今にも消えかけているように見えた。俺、拓也はその古びた看板を見上げ、ため息をつく。「やっぱ、ダメだな……」口に出したところで、何かが変わるわけでもない。それでも、言葉にしな...